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手形割引や短期借入金が資金繰りを悪化させる理由とは?

手形割引は期日前に現金を手にすることができるというメリットがありますが、割引料を支払う必要があるので満額は受け取れません。

しかも信用度が低いと判断されると割引料は高く設定されます。

また、万が一不渡りになった場合には手形割引業者あるいは金融機関に対して弁済しなければなりません。しかも一括で返却する必要があります。

ただ、資金繰りに困って手形割引で代金を受け取った場合には、すでにそのお金は手元に残っていないことが多いです。

返却のために金利の高い商工ローンから借りる以外に方法がない場合は、それによってさらに資金繰りが悪化することになります。

また、短期借入金が資金繰りを悪化させるケースもあります。

短期借入の場合は、返済期日が1年以内になっており、通常、期日には一括返済しますが、その後、また新たに借り入れができるというメリットがあります。

ところが、銀行が必ず借り換えに応じてくれるという保証はありません。一括返済して借り換えに応じてもらえないなら、運転資金が不足して苦しい状況になります。

また、短期借入金の返済は売掛金回収金で行うため、売掛金の回収がなかなかできないと、やはり資金繰りが悪化してしまいます。

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