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ファクタリングとは?わかりやすく説明します。

ファクタリングとは、経営資金を調達する方法の一つです。

まだ回収されていない売掛金を、ファクタリング会社が買い取ってお金に変えてくれます。

企業間の取り引きでは現金払いは少なく、掛け売りによって取り引きが行われます。

例えば月末に取引先に代金を支払わなければならないのに、手元にお金がない。しかし再来月の20日が受取日の売掛金があるといった場合、その売掛金を買い取ってもらい、支払日よりも前に現金化する方法です。

支払期間が長い顧客が多い会社では目先の資金繰りに困ることがあります。このような場合に、短期間で現金が調達できるサービスです。

ファクタリングのメリット

ファクタリングは金融機関から融資を受けるのに比べて、たくさんのメリットがあります。

まずスピーディーに資金が調達できることです。

金融機関に融資を申し込むと審査がありますから時間がかかります。

しかしファクタリングでは最短でその日のうちに現金化できます。

比較的簡単に資金調達ができるのもメリットです。

金融機関から融資を受ける場合は厳しい審査がありますが、ファクタリングの場合は、融資ではありませんから審査に通りやすいのが特徴です。

また、貸借対照表で負債にならないというメリットもあります。償還請求権なしでの債権譲渡しているファクタリング会社なら、倒産などの理由で売掛金の回収できなくなった場合でも、そのお金を負担する必要はありませんから、貸借対照表で負債にはなりません。

売掛金を売ることで必要な資金が得られますから、急な出費が発生したときや資金が不足したときに素早く対応できます。たとえば、売り上げが急上昇してもっと仕入れを行いたいのに、資金が足りないといった場合に、ファクタリングを利用すれば売るタイミングを逃さずに利益が上げられます。

金融機関からの融資には担保が必要ですが、ファクタリングは融資ではなく債権の買い取りなので、担保も不要です。

ファクタリングの利用が適しているケースは、金融機関からの融資では支払いが間に合わない場合です。融資は審査に時間がかかるので、すぐに現金が欲しい場合はファクタリングが最適です。同様に金融機関が融資に応じてくれない場合にも、ファクタリングが役に立ちます。

売掛金の支払期間が長いという取引先の多い企業も、ファクタリングのメリットが大きくなります。

支払期限が1か月後など短期の取引先が多いと資金繰りは比較的楽ですが、支払期間が長い場合はたとえ売り上げが黒字であったとしても、手元に現金がない状態が続くため支払いに困ることがあります。

黒字倒産にならないためにもファクタリングの活用を検討しましょう。

ファクタリングのデメリットは?

ファクタリングのデメリットは1点。掛け目や手数料の存在と言えるでしょう。

掛け目というのは対象の価値を時価よりも低くする比率のことですが、ファクタリングの場合、掛け目は75〜95%程度の比率となります。

これはかなり幅のある比率なので、実際に掛け目がどれくらいになるかはファクタリングを利用してみなければわかりません。

手数料は売掛金の5〜7%程度引かれます。ただし、これは3者間ファクタリング(会社、売掛先、ファクタリング会社の3者合意によるファクタリング)での話であり、2者間ファクタリング(売掛先の合意を取らないファクタリング)では手数料が跳ね上がります。

もっとも、2者間ファクタリングには売掛先に知られずにファクタリングができるという利点があります。

3者間ファクタリングの場合、売掛先の承諾を得なければならないので、そのやり取りで手間がかかることもデメリットのひとつです。

またケースによっては売掛債権譲渡のための登記をしなければならないこともあります。

おさらい-2者間ファクタリングと3者間ファクタリング

2社間ファクタリングを選ぶと自社とファクタリング会社のみの契約となり、取引会社にその事実が知らされることはありません。また、スピーディーに資金が調達できることや取引会社が売掛金を支払う時に入金する口座を変更しないで済むことがメリットにあげられます。ただし手数料は高いです。

それに対して3社間ファクタリングは自社、ファクタリング会社、取引会社の3社で契約するサービスです。取引会社の合意を取る必要がありますが、その代わり手数料が安く、売掛金の支払いをすべてファクタリング会社、取引会社に任せられるメリットがあります。

より詳細を知りたい方はこちら→2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの大きな違いとは?(別サイトのページに飛びます。)

普通に回収できるなら当然額面100%のものが、ファクタリングを利用することで90%〜70%程度に目減りしてしまうのは、仕方がないとは言え、ファクタリングの大きなデメリットです。

尚、上記範囲を逸脱したような過大な手数料や掛け目の要求は悪徳業者である可能性があるので断固拒否するようにしましょう。

一括ファクタリングとは?

一括ファクタリングとは、売掛債権の支払いを一括で行う性質のファクタリングサービスのことです。

ファクタリングは普通債権者が資金調達目的で行うものですが、一括ファクタリングの場合は債務者が決済手段として用いる特徴があります。

一括ファクタリングは銀行が行うサービスですが、もともと売掛債権の支払いは銀行の手形を利用して商品・サービスの代金を入金する形を採用していました。手形には銀行が支払いを保証してくれることや支払いまでの期間が長くなることなどのメリットがあります。

しかし、手形にはデメリットもあります。発行や発行管理にかかる作業コストや印紙税などがそれに当てはまります。そこで銀行は手形のデメリットを排除した新しい決済システムを構築しました。それこそが一括ファクタリングサービスというわけです。

ファクタリングには先述の通り2社間と3社間がありますが、一括ファクタリングはそのほとんどが3社間ファクタリングの形式をとります。

まず債務者が銀行を通して一括ファクタリングシステムに登録・契約しておきます。

次に債権者が商品・サービス提供、代金請求、債権譲渡を行った後、債務者が債権譲渡を承諾し、買掛金のデータを銀行に送ることで一括ファクタリングが成立する仕組みです。

実際にファクタリングを利用している業界・業種の特徴

ファクタリングを利用している業界・業種にはたとえば建設業があります。建設業は最も活発にファクタリングを利用している業種です。

下請けや孫請けといったように現金の流れが非常に複雑になっているので、なかなか現金が手に入らずに悩む事業者が多く存在するのです。

公共事業を扱っている建設業事業者の場合、信用性が高いことから、ファクタリング会社も活発にサービス提供しています。

それから運送業があります。運送業はトラックがなければ成り立ちません。しかし、トラックを扱うということは車両を購入したり、事故を起こしたりして急に大金が必要になることもあり得ます。そのような時にファクタリングは便利ですし、銀行からの融資を増やしたくない時の資金調達手段の代わりに利用されることも多いのです。

他にも貿易業があります。貿易業は海外からの支払いを待たなければならなかったり、通貨レートが変動したりするため、資金の確保が不安定になりやすい業界・業種です。資金が急に不足することも一度や二度ではないでしょう。そのため、早期資金化が可能なファクタリングは重宝されます。

これら以外にもアパレルや携帯電話、人材派遣など、さまざまな業界・業種でファクタリングは利用されています。

ファクタリング会社の選び方

ファクタリング会社はまずサービス形態から選ぶことができます。

サービス形態には3つあり、最も代表的で今注目されているのがここまで説明してきました売掛債権(商品・サービス等の代金を受け取る権利)をファクタリング会社に売却することで資金調達できるサービスです。

が早く、スピーディーに資金調達できるメリットがある代わりに支払う手数料が大きめです。

2つ目は売掛債権を担保に設定して金融機関から融資を受けるサービス形態です。

このサービスは「売掛債権担保融資(ABL)」という名称で呼ばれています。

融資額は売掛債権の金額の70%程度、つまり100万円の売掛債権を担保にすれば70万円程度の資金を調達することができるわけです。

あくまでも融資なので、融資実行後は元金と利息を返済していかなければいけません。

ただし、元金と利息を完済すれば売掛債権の担保設定は解除されるので、それほど負担は大きくありません。審査には多少時間がかかります。

3つ目は売掛債権(売掛金)の支払いの保証を受けるサービス形態です。

売掛金は期日内に代金を支払うことを約束した債権のことですが、その約束が守られるかどうかは取引相手の会社次第となります。

もし取引相手の会社が売掛金を支払わなかった場合、予定通りに資金を集めることができなくなるので、自社は困ってしまいます。

そういったトラブルの被害を避けるためにあらかじめファクタリング会社に保証料を支払っておき、売掛金が期日内に支払われなかった時にファクタリング会社が代わりにその金額を支払うのがこのサービス形態です。

結局どのファクタリング会社を選べばいいの?

最近注目の資金調達法として注目されているファクタリングですから、取り扱い業者も増えてきております。

まずは自社内で売掛金があることが大前提ですが、ファクタリング手数料やサービス形態は会社によっても異なりますので数社に見積もり含めた問い合わせを行い比較することが大切です。

以下一例を挙げておきます。

三菱UFJファクター株式会社のファクタリングサービス

三菱UFJファクター株式会社は、三菱UFJ銀行の子会社であり、銀行系ファクタリング会社では国内最大規模です。

ファクタリング、代金回収業務、電子債権事業などにより、企業間の資金の流れをスムーズにする役目を担っています。

三菱UFJファクター株式会社のファクタリングサービスには買取ファクタリング、保証ファクタリング、国際ファクタリングの3種類があります。

買取ファクタリングでは、三菱UFJファクター株式会社に売掛債権を売却することで資金を調達できるサービスです。

債権の買取と同時に入金されるので、キャッシュフローの改善が見込めるのがこのサービスのメリットでしょう。また、売掛先が倒産したとしても買い戻しが必要ないため、決済リスクが回避できるメリットもあります。

保証ファクタリングは、売掛金や受取手形などの決済を保証することで販売先のリスクヘッジができるサービスです。

売掛先が倒産したとしても、売掛債権は保証限度額の範囲で100%保証されています。また、変化する販売先の信用状況がわかるため、与信管理に役立つこともメリットです。

国際ファクタリングは、輸出取引において海外の販売先の信用調査や取り立て管理を代行してくれるサービスです。

輸出取引を安全に行えるほか、費用や手間も大幅に削減できるというメリットがあります。

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