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証書貸付とは?

証書貸付とは、返済期間が1年を超える資金の借入方法としてよく使われる手段の一つです。次の仕組みで、金融機関から融資を受けられます。

  1. 金銭消費貸借契約書に、借入金額・金利・期間・返済方法など、所定の事項を記入する。
  2. 会社の署名判・実印を押す。
  3. 連帯保証人の署名・捺印をし、金融機関に差し入れる。

返済方法

一般的には、毎月同じ金額を返していく元金均等返済が使われます。

例えば、返済期間5年で1,500万円を借りた場合、毎月25万円(=1,500万円÷60か月)を返済します。金融機関との契約によっては、3か月・半年・1年に一回など、まとめて返済するケースもありますが、大抵は毎月返済するもの、と覚えておきましょう。

活用方法

次の2つの目的で使われます。

1.企業の設備投資のための資金

企業が設備投資を行う場合、一度に多額の資金を調達しなくてはいけません。多額の資金を短期で返済していくには、企業が挙げる利益以上の返済額を設定しなければならず、資金繰りに影響を及ぼします。そのため、長い返済期間を設定できる証書貸付を用いて、企業が挙げていく利益の中から少しずつ返済していくのが一般的です。

2.運転資金

これも設備投資のための資金と同様、長期間で多額の資金を用意したい場合に重宝される方法です。ただし、短期の運転資金の借入とは違い、経常運転資金(売掛金+受取手形+棚卸資産-買掛金-支払手形)確保のために用いられることが多くなっています。

利用にあたっての注意点

手形貸付を利用するにあたっては、次の点に注意が必要です。

審査が厳しい

長期間にわたって貸付を行うため、金融機関も確実に返済が行われるかどうかを厳しく見極めます。ある程度の信用力がないと使えない方法です。また、審査に通ったとしても、信用保証協会の保証や担保がないと使えないのが一般的で、無担保で使えるのはレアなケースと考えましょう。

金融機関とのやり取りに注意

先述の通り、この方法を使うには、金銭消費貸借契約書を金融機関に差し入れなくてはいけません。この書類に書かれている条項の扱いには十分に気を付けましょう。

金融機関との間でトラブルがあった場合、条項を読んでいないと適切な対応ができません。金融機関に金銭消費貸借を差し入れる際は、条項の部分のコピーをもらっておき、時間があるときにしっかり読み込んでおくのをおすすめいたします。

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