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金融ブローカーとは?

ビジネスシーンの橋渡し人

金融市場では所有している資産をうまく運用したい人と、資金調達のために融資を受けたい人が存在します。

いわばお金がある人と、お金が足りずに必要としている人がいるわけで、それをいかにうまく結びつけるかが「世の中にお金を回す」重要なポイントといえます。

金融ブローカーとは、資金を運用したい人と、融資を受けたい人を結びつける職業で、融資の仲介業者と考えれば良いでしょう。

例えば将来性のある事業を手がけようとしているのに資金が十分に確保できていない企業に対してお金を持っている人が投資する。

それによってその事業が軌道に乗って大きな利益を出せるようになれば出資者に配当という形で見返りが来る。

こうした流れをうまく作り上げることでお金が循環し、景気そのものがどんどん上向きになっていくわけです。

バブル崩壊後の不景気、とくに90年代後半~2000年代前半は銀行の「貸し渋り」が大きな問題になるなど、お金がうまく回らないことが景気を停滞される大きな要因になっているとの指摘がよく見られました。

せっかく黒字経営で堅実に頑張っている中小企業が融資を受けられないばかりに破綻に追い込まれてしまうといったケースが全国各地で見られ、大きな問題となったのです。

こうした問題もあって国では資産運用に関する規制緩和を積極的に推進し、銀行預金だけに頼らないさまざまな資産運用の道が開けるようになりました。

貯蓄を持っている人がファンドなどを通して企業に投資することでお金を広く循環させることができるだけでなく、超低金利の銀行口座への貯蓄では得られないような高い運用益を出す機会にも恵まれるようになったのです。

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金融ブローカーの役割

ただ、資産運用をすれば必ず儲かる、銀行口座よりも高い運用益が得られるというわけではありません。

また融資を受ける企業の側としても返済や配当の負担が過度にならない範囲内での融資を受ける必要があります。この両者の思惑をうまく結びつける役割を担うのが金融ブローカーです。

資産運用を検討している人もビジネスシーンの動向を逐一把握できるわけではありませんから、専門的な知識と情報を持っている金融ブローカーを利用することでよりよい投資先を探すのが現実的な選択肢です。

融資を受けたい経営者にとっても金融ブローカーのアドバイスや紹介はなくてはならないものといってもよいでしょう。

そんな金融ブローカーは通常手数料や報酬といった形で生計を立てています。

そのため手数料や着手金目当てでいい加減な仕事をしたり、平気で違法行為に手を染めたりする悪質な金融ブローカーも少なくありません。

金融ブローカーを利用する際には信頼できるかどうか、実績があるかどうか、どのような人間なのかをよく見極めた上での判断が求められます。

国家資格者なら大丈夫というわけではありませんが、国家資格者には監督官庁もあり、業法上の厳しい罰則もありますので、国家資格者かどうかは一つの目安になるでしょう。

また、金融ブローカーが行うのは、単なる紹介だけであり、不動産仲介業者のように、契約後も大家と住民の間を取り持つわけではなく、紹介以外の業務は行いません。

金融ブローカーの中でも、紹介屋と呼ばれる業者は、融資を行うように思わせながらも、実際は紹介を行うだけで、融資は別の業者が行うにもかかわらず、多額の手数料を取ります。

適切な紹介料なら、通常のビジネスの範囲でしょうが、法外な手数料を請求されたら、それは悪徳金融ブローカーと言わざるを得ないでしょう。

紹介屋の問題点として指摘されることのひとつに、融資を行う業者に紹介をしたわけではなく、全く関係もないにもかかわらず、あたかも紹介したようなそぶりを装い、手数料を得ることがありますので十分注意してください。

まずは業者を挟んで紹介してもらうことよりも、ご自身で日本政策金融公庫や信用保証協会付き融資をお近くの金融機関に相談してみることを強くオススメ致します。

間に金融ブローカーを挟もうが挟むまいが、本来は融資の通過率に大した違いなどないのですから。

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