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絶対にやってはいけない見せ金とは?

融資を受けられるように自己資金を増やす対策

中小企業が金融機関から融資を受けようと思った際に大きなネックとなるのが資金力の問題です。預金が少ない、純利益が少ない、しばらく赤字が続いている、あるいは担保になるような財産を持っていないといった状況ではなかなか融資を受けにくく、資金繰りに苦労させられることになります。

そんな資金力を判断する上で重要な目安となっているのが自己資金です。その会社がどれだけのお金を持っているのか、どれだけの資金力の土台があるのかを判断するうえで重要な指標となるのが自己資金なのです。

とくに事業を始める際にはこの自己資金がどれだけあるかによって企業の姿勢や経営者の経済感覚などを読み取ることかできます。

少ない自己資金でも開業できる時代ですが、融資する金融機関としては事業に対してどれだけやる気があるのか、あるいはお金を一生懸命貯めたのかを自己資金で判断しているのです。

自己資金がなくても融資を受けるなどして資金調達を行えば企業を経営していくことは十分に可能だ、ともいわれますが、実際には自己資金がしっかり用意できていない企業は融資そのものを受けることが難しく、困ったときの資金調達の手段が限られてしまいます。

そんな自己資金の重要性と融資との関係を逆手に取ったともいえるのが「見せ金」という対策方法です。

簡単に言えば自己資金や出資金を増やすために一時的にお金を確保する方法です。

たとえば実際には自己資金は100万円しか用意できなかったにも関わらず、融資を申し込む直前に借金をして、そのお金を自己資金に組み込むことで資金力を水増しする方法が取られます。多くは親族や友人などからお金を借りて見せ金に使っています。

見せ金の問題点

この見せ金によって自己資金を増やせば融資を受けやすくなり、また融資額も多くなります。ですからお金を借りて見せ金を作った場合でも、それによって借りられる金額が多くなれば、その分ですぐに見せ金用に集めたお金を返済することができます。

そのうえで残ったお金を経営にまわせば、本来の企業の資金力以上のお金を事業に活用することができる、というわけです。

本来はご法度な手法で、一切推奨しませんし、自分たちの資産を多く装う手法からして大きな問題があります。

金融機関の側でも見せ金を警戒してしっかり調べますから、万一発覚してしまった場合にはその瞬間にアウトになります。また身の丈に合わない資金力で経営をすると万一失敗してしまった場合に返済できなくなりますから、資金調達のテクニックのひとつとはいえ、やるべきではない方法といえます。

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