長期借入金は、１年を超えてから返済期日が到来する借入れで、短期借入金に比べると金利は高めですが、一括返済する必要が無く、毎月の返済額が少額ですむというメリットがあります。

また、毎月一定額の返済なので、資金繰りの計画も立てやすくなります。さらに、経営者が金融機関との交渉に時間を費やす必要もなく、経営に専念することができますし、事務負担も軽減されます。

月々の返済を確実に行うことで、銀行などの金融機関から信頼を得ることも容易になります。

長期借入金の場合は返済期間が長くなるので、支払う利息は多くなりますが、1年の元金の返済額は少なくてすむというのは大きなメリットです。利益は毎年安定しているわけではないからです。

また、長期借入金なら短期借入金の場合よりも多額の資金を得ることができるので、それによって順調に事業の拡大を進めることができます。

貸し渋りや貸しはがしということもありますから、短期で借入れていると次回も融資してもらえるかどうかわからないという不安があります。

ですので、長期借入金で安定した資金を得られるのは大きな利点と言えます。さらに長期借入なら、金融機関も借り手も事務処理の合理化が図れるというメリットもあります。