消費者金融(サラ金)とは?
サラ金は消費者金融と同じもので、担保や保証人不要で小口の融資を行っています。
消費者金融が別名サラ金と呼ばれるのはサラリーマン金融の略称で、1960年代半ばごろから使用されるようになった表現です。
現在ではサラリーマンだけでなく、主婦やOL、学生などが消費者金融で借りることも多くなっているので、サラ金という表現はそぐわない形態になりました。
消費者金融にはアコムやプロミス、モビットなどの大手だけでなく、中小規模の業者も数多く存在しています。テレビCMの影響からか、一昔前のような、借入金の取り立てに怯えるイメージはなくなりました。
テレビCMは、消費者金融のイメージアップ戦略の一環であり、実際に高い効果と成果があったようで、現在はゴールデンタイム(午後7時~午後10時)の消費者金融系融資に関するテレビCMは中止していますし、午後10時から午前0時までの時間も、月100回までと制限されています。
また、イメージアップ戦略重視のCMから、消費者金融系融資を依頼する際の計画性を強調する内容に変わってきたことも見逃せません。
かつての消費者金融系融資の大手6社
消費者金融系融資を行うかつての大手6社についてまとめておきます。
- 武富士「限度額50万円、実質年率9.125%~27.375%」
- アコム「限度額50万円、実質年率15.00%~27.375%」
- プロミス「限度額300万円、実質年率17.80~25.55」
- アイフル「限度額300万円、実質年率12.775~28.835%(50万円を超えると別途審査)」
- レイク「限度額50万円、実質年率18.00~29.2%」
- 三洋信販「限度額300万円、実質年率14.90%~29.00%」
上記は「かつて」の利息です。こうしてみると一昔前は無茶苦茶ですね・・・。
現在は一昔前のイメージとは違い消費者金融系融資であっても、金利や融資の内容的には銀行系やクレジット会社系の融資と同等ですし、消費者金融は貸金業法と利息制限法によって、金利の上限が決められています。
10万円未満の借り入れの場合は年に20%以下、100万円未満まで借り入れでは18%以下、100万円以上の借り入れは15%までとなっています。
これ以上の金利で貸すと刑事罰の対象となります。(かつての高金利で長期間返済をしている方は、過払い金がある可能性がありますので必ず過払い金請求をしましょう。)
これ以上の金利でお金を貸す業者は、ヤミ金と呼ばれる悪質な業者です。消費者金融は貸金業者として都道府県などに登録しています。しかしヤミ金業者はこのような登録を行わず、違法な金利でお金を貸し付けています。
消費者金融は簡単な審査で早ければその日のうちにお金を貸してくれるので、急いでお金が必要なときに便利に使えるのが特徴です。ただし現在は総量規制という制度で、年収の3分の1までしか借りられません。(事業者向けローンは適用外)
大口融資
大口融資とは、個人向けなら50万円以上で300万円から500万円ほどの融資が可能な借入システムを指します。
法人向けの大口融資では、数千万から億単位の融資が行えるシステムがありますが、一般的には、個人での利用が多いです。
シンプルに言うなら、大口融資は、借入可能な額(融資枠)が大きなクレジットカードですが、高額な買い物が目的ではなく、複数の融資をまとめて一本化することが本来の目的と言えるかもしれません。
例えば、3社から10万円ずつ借り入れて、月々1万円×3社(3万円)返済するより、1社から30万円借入て、月々1万5千円ほど返済する方が月々の負担が少ないと言えます。
また、金利の面で考えるなら、借入額が高額になる分だけ金利も低く設定されるため、複数の融資で高額金利よりも、1社の融資で若干安くなる金利の方が得なのです。
大口融資を行う企業
個人向け大口融資を行っている企業とサービス名をいくつか紹介しておきます。
・オリックスVIPローンカードビジネス(旧オリックスクラブカード)
オリックスグループの行う大口融資は、50~500万円(実質年率6.0~17.8%)で、即日融資も可能のようです。
・三菱東京UFJ銀行グループDCキャッシュワン
融資枠は300万円まで、実質年率15.0~18.0%で、即日融資も可能、同社の大口融資にはモビットもあります。
・SBIイコール・クレジットNEO
ソフトバンクグループの大口融資は、300万円(実質年率6.5~17.5%)、最短1分の即日融資も可能です。
・楽天クレジットのマイワン
楽天グループのマイワンは、50~500万円(実質年率7.0~17.8%)、審査には1日~1週間前後掛かります。
個人向け大口融資をお考えの方は参考にしてみてください。
低金利融資
低金利融資とは、その名の通り、低い金利で借入が行える融資です。
「大口融資を行う企業」の項でいくつか紹介していますが、オリックスグループのオリックスVIPローンカードは、実質年率6.0~17.8%と、一昔前に多くあった25%~28%の金利と比べれば、超低金利と言えるかもしれません。
また、一部の大口融資クレジットカードを利用した低金利融資の特徴として、高い融資枠でカード審査が通ったならば、低額融資を利用したときでも、大口融資時の金利が適用されるメリットがあります。
上記のオリックスVIPローンカードなら、50万円の融資であっても、500万円時の金利が適用されるため、複数ある融資を一本化して1社の金利にまとめることで、従来の半分以下の金利を支払えば良いことになるのです。
ヤミ金とは?
闇金は貸金業者としての登録を行わずに営業している消費者金融です。
登録業者は金融庁の登録貸金業者情報検索サイトで確認できます。
このリストに載っていなければ、無許可で営業している闇金です。また、登録をしていても、貸金業法に違反した営業をしている業者は闇金とみなされます。
登録番号は東京都知事(10)第*****号のようなもので、店舗や公式サイトには必ず表示されているのですが、()内の数字が少ない場合は闇金である可能性が高いです。
()内の数字は3年に1度行われる登録の回数で、(1)なら営業開始から3年未満、(2)なら3年以上6年未満となります。
数字が小さければ必ず闇金とは断言できませんが、闇金は警察の手を逃れるために繰り返し屋号を変えて登録することもあるので、登録番号は闇金を見分ける1つの手掛かりとなります。
商工ローンとは?
商工ローンはビジネスローンともいいますが、ノンバンクが貸し出しを行っている企業向けの融資です。
金融機関の融資に比べて審査がスピーディーで、銀行ほど審査が厳しくないのが特徴です。
また無担保で借りられるというメリットもあります。このため銀行の審査に通らない場合や、今すぐにお金が必要な場合に利用する事業主が少なくありません。
しかしデメリットもあります。銀行などの融資に比べて借入限度額が低いことと金利が高いことです。
大口融資を行っている商工ローンもありますが、不動産担保が必要になるのが一般的です。金利が高いので事前に返済計画を立てて、返済が経営を圧迫しないように注意する必要があります。
また商工ローンを利用する場合は、経営者が保証人になります。保証人になると個人信用情報に記載されますから、銀行から融資を受けるときに審査に影響が出ることがあります。特に銀行のビジネスローンを利用するときは、注意が必要です。
銀行のビジネスローンの融資では必ず信用情報の確認が行われます。このときに商工ローンからの借り入れがあることがわかり、ビジネスローンの利用を断られることがありますので注意しましょう。
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