プロパー融資とは?
優良と認められた会社が受けられる融資
銀行が中小企業などの事業主に融資を行う場合、信用保証付きの融資とプロパー融資の2種類があります。信用保証付きの融資とは信用保証協会の保証がついている融資で、万が一貸付金の回収ができない場合、信用保証協会が銀行に返済を行うので、損害を20%程度までに軽減できます。一方のプロパー融資とは、信用保証協会の保証がつかず、金融機関が自分の判断と責任で行う融資です。
信用保証付きの融資の場合、信用保証料を支払わなければいけません。この保証料が負担になることも多いので、中小企業としてはお金を借りるときはプロパー融資を優先的に利用し、保証協会の保証枠は将来のためにとっておくという方法を採る方が得策です。
しかし起業したばかりの企業など実績がない企業に対して、銀行はプロパー融資を行おうとはしません。銀行側はリスクの少ない信用保証協会の保証が付いている融資を行おうとするのが一般的です。
プロパー融資が受けられる会社とは?
では、どのくらいの時期からプロパー融資が受けられるのかというと、起業後3年程度が目安となります。もちろん経営状態が良好で売上高も純利益も高い水準でないと、いくら創業年数が長くてもプロパー融資は受けられません。ですから銀行からプロパー融資の申し出があれば、優良企業として認められた証拠になります。
プロパー融資の一種に、金融機関が提供するビジネスローンがあります。この場合も信用保証協会の保証なしでお金を借りられます。しかし起業したばかりの企業には貸し付けないことも多く、審査も厳格です。またビジネスローンは信用保証協会に保証料を支払わなくてもいいのですが、金利が高い商品が多いので、信用保証付きの融資の方が結果的にはお得ということもあります。
金融機関からのプロパー融資を目指すなら、金融機関に返済能力のある優良企業であると認めてもらう必要があります。まずは信用保証付きの融資を受けて、きちんと返済するなどして実績をつけ、この会社なら融資をしても貸し倒れにならないと信用してもらう必要があります。そしてプロパー融資へと切り替えるときは、少ない金額から融資を受けて、少しずつ増やしていくという方法をとりましょう。
プロパー融資を受けるまでには地道な努力が必要ですが、信用は一日で築けるものではありません。会社の利益を上げるとともに銀行からの信用が得られるように、借り入れ実績を作りましょう。そしてメインバンク以外の複数の銀行にも申し込んで、銀行同士を競わせるなど、交渉を有利にすすめるための戦略を練りましょう。
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